「年齢によって起こる知能形態の変化」について考える

今日は、「年齢によって起こる知能形態の変化」について考えます。

年をとると「物覚えが悪くなる」「物忘れがひどくなる」という話をよく聞きます。

しかし「頭が悪くなる」とは聞きません。

確かにこういった「学習」や「記憶」などは知能と密接な関係にありますが、それが低下したからといって、知能が低下することには繋がらないということです。

それは何故か。

知能には「新たに物事を経験する、学習するといった本来備わっている知能」と「生きていく内に身につく知識や経験に基づく知能」の2つがあるからなのです。

イギリスの心理学者キャッテルは、前者を「流動性知能」、後者を「結晶性知能」としました。

流動性知能こればかりは、記憶力や計算力、思考力といった個人の能力に依存し、30歳代にピークを迎え60歳代から低下すると言われています。

対して、結晶性知能は一般教養や過去の経験、知識に基づくため、60歳代まで上昇します。

その後ピークを迎え徐々に衰えますが、7、80歳代でも20代と変わらない水準に保たれるといいます。

結晶性知能は個人の能力に依存こそしませんが、流動性知能が高いほうが結晶性知能を発達させやすいようです。

しかし、流動性知能がいくら高くても、それを発達させる環境にいなければ、結晶性知能はあまり発達しません。

言ってみれば前者は知識、後者は知恵といったものでしょうかね。

そう考えると年を取っても頭が悪くなることはないのでしょうね。

ただ、流動性知能を指して「頭の良し悪し」を計ることがありがちですので、気をつけたいところですね。

ではまた。

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