膝関節の運動と角度による負荷の違い

大腿四頭筋を刺激するトレーニングは一般に、身体に作用する重力による外的負荷に依存します。

この負荷の大きさは膝関節がどのように且つどのくらい屈曲・伸展されているかに依存します。

例えば、大腿骨上での脛骨伸展の際、膝関節が屈曲90°から0°へと伸展するにつれて負荷は高まります。

反対には、しゃがみ込みから立ち上がるような脛骨上の大腿骨伸展の際では、膝関節屈曲90°から0°へ変化するにつれて負荷は高くなります。

これらは大腿四頭筋の筋力増強プログラムには有用となります。

当然のことながら、大腿四頭筋に強い負荷をかけるトレーニングは、同時に膝関節や周囲の結合組織にもストレスを加えます。

これは運動している人によって、良い働きにも、悪い働きにもなり得ます。

例えば、膝関節痛・膝関節炎などを有する人には、筋によるストレスが膝関節にかからないように指導しなければなりません。

対照的に、ACL手術後のリハ後期では筋による膝関節への適度なストレスは有益なものとなります。

大腿骨上の脛骨伸展では屈曲45〜0°の範囲で、脛骨上の大腿骨伸展では屈曲90〜45°の範囲で負荷は相対的に大きくなりますが、これを利用して広い角度に中等度の負荷を与えることもできます。

まず、坐位OKCの状態で膝屈曲90°から45°の範囲で抵抗を加えます。

その後、立位CKCの状態で屈曲45°から0°の範囲で運動を行うと、関節にかかる負荷を中等度にすることができます。

膝関節は運動の違いによってその表情をさまざまに変化させるため、リハビリやパフォーマンス向上を考える際には多角的なアプローチが必要となるでしょう。

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