股関節痛と関節の中心化

繰り返す股関節周囲の痛みに対する基礎的研究は少なく、多くのデータがあるとは言いがたいのが現状です。

しかしながら、多くの臨床家が骨盤の傾斜が股関節痛の1つの原因ではないかと考えています。

また、大腿骨の前捻角の増加も変形性股関節症の大きな要因になりうるというデータも多くあります。

前捻角の増加は股関節の前方あるいは後方の疼痛に関与していると言われる非対称的な左右の股関節回旋運動に類似していると考えられています。

またある研究では、Full close-packed positionやFull loose-packed positionがとれないと、繰り返す股関節痛が発症する可能性が高いとされています。

これらの研究で考えられるのは、要するに股関節の可動性と股関節の関節の中心化(joint centration)が正常化できているかどうかというのが大きなポイントになりそうです。

Joint Centrationは「関節の中心化」という意味に当たります。

簡単に言うと、関節が中立位にあるということ。

つまり、「関節中立位においては骨間接触面積が最大となるので最適な負荷が関節にかかり、そのためうまく運動連鎖を生じさせエネルギー伝達に優れている」ということであり、「この関節位において、筋肉の最大収縮と受動的構造の最大防御が可能となる。」としてパフォーマンス向上、そして障害予防においては大変重要な関節の位置とされています。

股関節の疾患に関しても違わず、この関節の位置の正常化、いわゆるjoint centrationができているのかが大きなカギとなると考えられます。

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