水かきと母指の可動域制限

手足の指と指の間に存在するいわゆる「水かき」は普段特に意識されるものではありません。

しかし、ここに腫瘍が形成されたある患者の術後の可動域制限を鑑みると、関節運動にも十分関与しているのではないかと考えられます。

その患者は、母指と示指間の水かきに形成された腫瘍の除去手術を受けた結果、3週間の固定の後に、母指CM関節の外転と伸展に可動域制限が現れたといいます。

担当した医療チームは瘢痕や固定も可動域制限の一因と考えながら、水かき部分の不十分な伸張性も原因であると結論づけました。

その後、水かき部分のストレッチや軟部組織マッサージなどによって、可動域と母指運動機能は正常に回復したとされています。

近年では、手部における母指の相対的位置による前腕や肩関節のアライメント、筋緊張への関与が示唆されています。

これらのことから水かきの伸張性も手部を超えて多くの関節に影響を与えるかもしれません。

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